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事務局便り

トップページに載せました写真の解説とともに、事務局便りをお届けします。

氷室の日  第4号(7月1日)

氷室万頭

金沢では、7月1日は氷室の日(ひむろのひ)と云い、皆が氷室万頭(ひむろまんじゅう)を食します。どの和菓子屋さんも予約を受けて忙しく、スーパーにも、売店にも、氷室万頭が並びます。
氷室は、暑い夏に氷を得るための知恵で、厳冬期に雪氷を室で囲って凍ったまま保ち、旧暦6月1日にその室を開きます。氷室の行事を現在も継承しているのは、金沢以外では、草津、京都と聞きます。草津では、5月末に氷室の洞穴から天然氷をとりだして、客にふるまうそうです。また、京都では、6月30日の夏越の祓(なごしのはらえ)に、「水無月」という、削り立ての氷に似せた三角形のういろうの上に、邪気を祓うあずきをのせた和菓子を頂くそうです。
氷室跡は、兼六園や金沢城にもあり、前田家は、氷室の日に、その雪氷をわざわざ江戸まで運び、将軍家へ献上していました。一方、民間では、雪の下から萌え出て実った麦で万頭を作り、「氷室万頭」と名付けました。現在では、旧暦6月1日にあたる7月1日に、皆が無病息災を願って氷室万頭を頂きます。

氷室

金沢の氷室は、一時期、途絶えていましたが、湯涌(ゆわく)に復元され、毎年1月の最終日曜日に雪を詰める「氷室の仕込み」が大勢で行われ、6月30日には「氷室開き」が行われます。
湯涌は医王山の麓にあり、金沢の中では雪深い地域です。写真は冬の氷室の様子で、大切に保管され、6月30日に氷室の氷が切り出されて、石川県知事、金沢市長、加賀藩下屋敷があった東京都板橋区に献上されます。 この氷室開きの様子は、毎年、必ず地元のニュースで流れ、涼しげな氷が、しばし暑さを忘れさせてくれます。
石川県は、加賀の山代温泉、山中温泉、片山津温泉、小松の粟津温泉、能登の和倉温泉と、全国的に有名な温泉地に恵まれていますが、金沢にも、その名の通り、この湯涌に温泉があります。浅野川上流にある湯涌温泉は、兼六園から車で20~30分ほどで着き、金沢の奥座敷として人気です。

金沢湯涌江戸村

20年ほど前まで、湯涌の代名詞といえば白雲桜ホテルと江戸村でした。「旧江戸村」から、文化財としての価値がある建造物を移築した金沢湯涌江戸村には、江戸時代の農家、武士住宅、商家、宿場問屋、武家門等があります。川に沿った広い敷地で、周辺には、のどかな景色が残っており、ゆったりとした時間と空間を求めて人が訪れます。

 

7月に入りました。金沢での秋期特別総会へのご参加および演題のご応募、どうぞよろしくお願いいたします。
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(写真提供:金沢市)